スキップフロアの必然性
2016年 02月 16日
日曜日のオープンハウスには随分と沢山のお客様に来ていただき、ありがとうございました
大盛況だったと聞いています
社長はその日、モデルや事務所で打合せ4連発だったので行けませんでした
ので、設計者視点で 少々解説を・・・
ご覧になった方はお分かりの通り、敷地は道路から50cm位高い位置で平坦です
不動産屋的には 南向き平坦地 日当たり良好!
てな謳い文句で物件情報を流します
で、ごく普通のハウスメーカーの設計者がそこでプランニングすると、
平坦な「宅盤」(平らになってる地面)に ごく普通に2階建てを計画します
その結果、玄関ポーチに至る5~6段の「外階段」が普通に出来ます
一方、道路は宅盤より低いのですから、車は地面を掘りこまないと敷地内に入ってこれませんが、
まあ普通だよね てな感じでしょうか
負けシェフたる設計者の私は、敷地に「高低差」があると、ウヒヒヒ と涎が出てきます
その「高低差」という素材の持ち味を最大に活かした、とびっきりおいしい料理が必然的に創れるからです
このケースも最初っから ウヒヒヒ だったわけです
道路からまっすぐ入ったカーポートの上階は、宅盤に普通に造った1階から必然的にスキップし、当然に2階からもスキップし、且つ、2階の天井とスキップ部分の天井を一緒にすると、中二階領域に高天井が作れる訳です
で、そこをパブリックゾーンにする
もう、新鮮な魚を、新鮮なうちに、御造りにするというくらい必然です
応援していただいている 眺めの良い家 のお客様の敷地も相当な高低差が有りました
当時競合していた某会社のプランは、まず土地を平らに造成するところから始まっていました
でも、別にそれでも良いと思います
世の中の、高低差のある土地に建っている、ほぼ全ての建物がそうやって建っているのですから
ただ、やっぱり素材の持ち味は大事にしないと ホントの美味しさは出せないのではないか と 負けシェフとしては思うわけです
この料理の仕方にはもう一つメリットが有ります
普通は、外階段で吸収する 高低差 を、道路から平らに玄関入って、中階段で1階に上がる事が出来る点です
なぜってさ
冬の外階段は 氷ってさ あぶないからね
うーむ・・・修業が足りんな・・・
by miraye | 2016-02-16 10:07 | 負けシェフの晩餐