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保存版「勉強会」その1

くそマジメに「勉強会」なんて大上段に構えちゃったから非常に書きにくい!


「押ささんない」話が気楽だな


でも頑張るか


勉強会その1は、最も解りやすくて、最もお金の動くところ・・・

構造材の樹種 について

これだ
保存版「勉強会」その1_e0172341_18054187.jpg















左から スプルス無垢材 ホワイトウッド集成材 トドマツ集成材 カラマツ集成材

と並んでいる

札幌で年間4000棟位の 新築の木造住宅が建つ

木造アパートを入れるとさらに増えるだろうが

その何千棟の 木造建物 の構造材は、これら4つの材料のいずれかが用いられている

カナダツガ、とか、桧集成とか 極少数派もいるけど、

まあ 概ねこの4種類だ

右へ行くほど値段が上がる

値段が上がる理由が有る

大きく二つ

①耐腐朽性、耐蟻性、といった腐りにくさや、シロアリなどのエサになり難さが異なる

②強度が異なる

右へ行くほど上位なので値段が上がるというわけだ

①については樹種固有の特性で変えようがない
②については、集成材は、強度を強く集成する事もできるので、必ずしも当たらないが、まあ住宅の構造材として考えた場合、正しい


で、実際、圧倒的にシェアが高いのがホワイトウッド集成材

4千棟の7割8割はこれで造られている

輸入材である

日銀のマイナス金利で円安だ

日本への輸入品を買う方としては損するから買わない

円高になるとお買い得だから買う

山ほど買う


実際、自分が昔サラリーマンやってた某会社・・・

道内の、とある田舎町にプレカット工場が有る

大量に買い付けると単価も安くなるので、円高局面で大量に買い付ける

すると、工場に構造材の山というか丘というか在庫の山が出来る・・・

周辺に住んでる人は 「○○の工場に丘が出来たね」

と噂する位だ

ホントの話だ

2年分くらい買うのだ

一方、トド松やカラマツは道産材で、基本受注生産だ

値段の違いはこの生産方式や仕入れ方法にも左右はされる





こりゃー長くなるぞ・・・

どれが良いとか、どれが悪いとかいう話をしたいのではない

それぞれ特徴や価格差が有るのだから、その違いをきちんと理解したうえで選ぼうじゃないか

という事なのだ

だって、一番安い材料を使ったからと言って、沢山建ってきてるのに、腐ったとか倒れたとか言う事は無いのだ

ただ、耐腐朽性に関して、強い他の樹種と比べると弱いから、防腐剤やら防蟻剤やらが沢山使われているというだけだ


我社は高い みたいな事を言われる

最初の見積はカラマツ集成で提出するので、その分高い

だが、大事なのは、その他の選択肢も有る事

その時、どのような価格差になるのかを提示する事だ

高くなる話はお客様にとって喜ばしいわけがない

だから、スタートは高いところから始めるのだ



なんか、結局、樹種の話になってないな

次回はカラマツの特性について 


オチも何も無いではないか!

やっぱ、ブログは面白い方がいいんでないべか・・・































































by miraye | 2016-02-27 19:08 | 負けシェフの晩餐

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